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商店街の古本市は大雪だった件w

去る2016年12月10日(土)に開催された、北海道江別市の大麻(おおあさ)銀座商店街で毎月行われている古本市ブックストリートは、雪降る中から始まりましたとさ。

雪が降ろうが動じない

そもそも1年前の冬の最中に始まったのだし、これまでも雨が降ろうが、通りがリンクのようにツルッツルになろうが、敢行してきたイベントです。雪が降ってるくらいで、中止になど誰も考えてなかったね。いや、でも、まさかあんなに降るとも思っていなかったけどね。(笑)降るわ、降るわ、全く止む雰囲気なかった。29年ぶりの大雪とか言って、大麻より札幌の方が酷いって、札幌方面から来る人来る人には言われた。しんしんと振り続いて、どんどん積もっていって、そんな中でも、子どもたちは雪かきスコップで雪山を作って、横穴開けて、「かまくら作ってるの〜(・∀・)」と遊んでいましたよ。犬か?いや、北海道の犬は雪が降っても喜ばんわ。丸くなるようなコタツもないけどね。


その後、雨が降って、溶けてツルッツルになったかと思いきや、まさか、その2週間後のクリスマス前の週末に50年ぶりの大雪に見舞われようとは、思わなかったよね。今季は、寒いの?暖かいの?どっちなの?つまるところ、結局、大雪なの?

読み聞かせやけん玉

大麻銀座商店街内、実験書店BOOKBIRDの2階にあるイベントスペースBIRDLANDで、江別市の地域おこし協力隊による絵本の読み聞かせがありました。後で聞いたところによると、ウチの小2がチビっ子達を仕切ってたみたいです。ウチの人、ブックストリートのスタッフだと思っていますから。ほぼ遊んでるんですけど。手作りクッキーをお土産に頂いたりなんかして、本当にありがとうございました。

その後、けん玉サークルの学生たちと遊んで、大皿と小皿ができるようになったと報告を受け、光るけん玉を買ってくれとせがまれました。何故、そう来る?wイオンに売ってるか調べてみようなんて提案までされましたよ。もうすっかり調子に乗っていますね。買うかどうかは価格次第ですよ。てか、すぐ飽きるんだし。

恒例のビブリオバトル

14時頃から、ビブリオバトルという書評合戦をやっております。今回もやりました。大麻銀座商店街内、実験書店BOOKBIRDの2階にあるイベントスペースBIRDLANDにて。今回も、恵庭からの刺客ありですが、流石のJR北海道も除雪が間に合わず、大雪で電車遅延。大麻で凄い降り続いてる雪だな〜なんて呑気に構えていたら、札幌の方がもっと大雪で、積雪65cmなんてニュースが流れてて、恵庭から電車移動してる刺客も大雪に阻まれてる有様。到着を待ってる訳にも行かないので、先に始めておいて、刺客はオオトリに否応なく回されました。その他のバトラーはじゃんけんで順番決め。

今回のテーマは、「 冬 」です。あぁ、ピッタリ。まさに冬真っ盛り感だわ。

一番手『ノルウェイの森』(村上春樹)

一番手は、初ビブリオバトルの北大生Hさんによる『ノルウェイの森』(村上春樹著、講談社文庫、上下巻)です。言わずと知れたベストセラーなので、読まれた方は多いかも。十代の主人公たち、十代で自殺した親友とその元カノ、元カノとの再開をきっかけに付き合い始めるも、その元カノも元カレの自殺を引き摺って精神を壊して療養所に入り、自殺してしまう。生き残った主人公は、大人になり、別の女性とお付き合いして希望を見出す。というような内容のようです。えぇ、私は読んだことありませんのよ。おほほ。小説の読めない身体以前に、ベストセラーに興味がないというか、村上春樹に興味がないのですわ。専ら売りまくってた方ですわ。今回のテーマ的には、冬季メランコリーが描かれていて、北欧の国ノルウェイが冬っぽいイメージだし、且つ、元カノが入っていた療養所があるところがノルウェイの森っぽいのだそうですわ。映画化もされていて、既にDVD化もされていて、親友の自殺から始まるんですって。あら、松山ケンイチと菊池凛子だよ。そもそも、ビートルズの「ノルウェイの森」という楽曲に因んでるらしいです。もしかして映画でも使われてた?それだけ確かめたいかも。w

二番手『ペンギン・ハイウェイ』(森見登美彦)

二番手も初ビブリオバトルのY田さんによるSF小説『ペンギン・ハイウェイ』(森見登美彦著、角川文庫)です。主人公は小4男子。勤勉、真面目で、他人に負けるのは恥ではないが、昨日の自分に負けるのは恥、日々勉強して偉くなることがモットーらしい。小4っていうと、10歳位?そろそろお母さんより好きな女の子の方が気になって気になって仕方がなくなるお年ごろ?子供時代に思ったことが書かれていて、共感できる・・・んだったかな。夢に向かって進むことを考えるお年ごろ?物語は、町にペンギンが現れることから始まる。

三番手『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(加藤陽子)

三番手はワタクシ。『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(加藤陽子著、朝日出版社→新潮社、新潮文庫)です。『理由あって、冬に出る』(似鳥鶏、東京創元社、創元推理文庫)と迷ったんですよね〜。そのものズバリ「冬」が絡んでるし。でも、現物が手元になくて(熊谷の娘のところにある)、電書とかKikubonっていう朗読サイトで提示しても良かったんだけど、読み返せなかったのと、もっとタイムリーな話題が持ち上がってきたので、取り止めたの。タイムリーな話題とは、12月8日は真珠湾攻撃の日ということ。。これは、戦争を始めた本を持って行かずして何を持って行く?という話でしょ。この本は、進学校(男子校)での特別講義の講義録なのです。なので、実に読みやすい。そして、打てば響く学生諸君の反応の良さに脱帽します。リットン調査団って、漫才コンビの名前じゃないよ。日本史の授業で覚えたかもしれないけど、調査書って読んだことある?高校時代の近現代史なんて、日本史の最後のおまけみたいな感じで、ざっと流されちゃうから、よく知らないよね。いまや、ネットで全文読めるんですってよ(国会図書館のアーカイブ)。あぁ、良い時代になったものだわ。アーカイブに誰でもアクセスできる時代なのね。日中戦争やってないで、国際協調路線に戻って来いよって何度か説得されてたのに、日独伊三国軍事同盟結んじゃって、緊張高めてどうすんだ?とか言われてたのに、12月8日(日本時間)に真珠湾攻撃しちゃって。奇襲とか言われてるけど、米国側は実は攻撃命令の暗号を解読していたのに、わざと宣戦布告させたとかいう話もあるけどね。未だに、国民は軍部の暴走に乗せられて、一般国民も被害者だみたいな態度だったけど、大衆も戦争に熱狂していたし、マスコミも煽ったし、誰も被害者じゃないでしょ。終戦記念日は戦没者を悼んだりするけど、開戦の日だって、反省の日として、戦争を考えましょうよと訴えたい。今現在も結構危ないんじゃない?安保法制が出来たり、集団的自衛権とかさ。忘れないでいようよ。戦争しないかもしれないけど、戦争してるところに首突っ込んで、恨みを買ったり、要らぬ犠牲を払ったり、殺し合いに加担しないようにしたい。そして、続編とも言うべき『戦争までー歴史を決めた交渉と日本の失敗』(加藤陽子著、朝日出版社)もオススメ。今読んでる。今も?えぇ、まだ読み終わらないのよ。並行読みだから、あれこれ同時に読んでるから、且つ、なかなかまとまって読む時間が取れないから、なかなか読み終わらないよ。全くもう。こちらも中高生の賢い子たちを集めた講義録です。学生だけじゃなく、大人も読むべきよ。社会を動かす大人こそ、国際政治を誤らないように、マシな政治家を選べるように、失敗を反省すべきなのです。『失敗の本質 日本軍の組織論的研究』(中央公論新社、中公文庫)も併せて読みたいけどね。

四番手オオトリ『ビロードのうさぎ』(マージェリィ・W・ビアンコ/原作酒井 駒子/絵・抄訳)

四番手は、遅れて登場、恵庭からの刺客N原さん。もっさりした中年男性が大雪の中何を持って来たかというと、絵本『ビロードのうさぎ』(マージェリィ・W・ビアンコ/原作、酒井 駒子/絵・抄訳、ブロンズ新社)でした。クリスマスプレゼントにうさぎのぬいぐるみをもらった男の子。男の子なので、別のプレゼントに関心が移り、うさぎはいつしか放置される。ところが、人形を大事にしていると、本物になるという話を聞いて、うさぎも大事にするようになるが、感染症に罹り、療養するに当たり、おもちゃも含めて焼却処分することになって、うさぎがかけがえのないものだったと存在を認めるという物語。ファンタジー要素を理解できる5〜6歳から小学校低学年くらいに読んで欲しい絵本。クリスマスプレゼントに如何でしょうか?あ、終わっちゃいましたね。誕生日プレゼントでも良いですよ。

大雪の日のビブリオバトルの結果は

やはり、最後にプレゼンしたものは印象が強くて・・・『ビロードのうさぎ』でした〜。私もこれに投票した。w


次回2017年1月28日開催のテーマは、「 初 」

次次回2017年2月25日開催のテーマは、「 恋 」

バトラーとして出場したい方は、事前にお申し出を。Facebookで告知されます。

大麻銀座商店街の場所(アクセス)

北海道江別市大麻東町

この記事を書いた人

ManaminMAMAN
2014/12、埼玉からUターンして来たばかりです。
かの震災以降、暮らし難くなって来た関東から、4月から小学生のちびっ子を連れて、北の大地へ戻って来ました。母子家庭の二人きり暮らしを楽しく送れるよう、新参者で土地勘がないからこそ、大麻を、江別を、北海道を満喫する様子を書いていきたいです。
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